走破記
急行アルプスを信濃大町で降りて、夏が終わって既に底冷えのする早朝の駅で扇沢行きの始発の松本電鉄のバスを待つ。バスに乗車して一時間ほどで扇沢へ到着。すっかり太陽も高い位置に上って暖かくなってくる。筆者はこの立山黒部アルペンルートを観光しているふりをして通り過ぎ。大阪方面の落穂拾いをする予定である。
それにしてもトロリーバスはいい。因みに筆者は幼稚園への通園に短距離(わずか一区間)だがトロリーバスのお世話になっている。勿論その路線はすぐに廃止になってしまっている(あー、年がばれる)。だからトロリーバスには人とは若干違う深い思い入れがあるのかもしれない。
’04年08月に再訪しました。詳細はこちら。
関西電力の200形車両。開業当時からある100形車両とほぼ同じ概観だが、車内はロングシートで若干観光気分に欠けてしまう車両である。
写真は終点の黒部ダム駅で撮影。終点は写真のようにトンネルの中になる。
今では殆ど作られることの無くなったアーチ式ダムである黒部湖。人工とはいえ美しい風景だ。しかし筆者は鉄道を走破しようとしていた頃はこのように広角系の交換レンズを持ち歩く事が多かった(当時は望遠レンズって一体何に使うものなのか全く想像さえ出来なかった、それが今では望遠レンズを持ち歩くようになってしまって)。
(’90年09月11日取材)