つなわたり/ロープウェイに乗ろう

宮ヶ瀬ダム周辺振興財団 宮ヶ瀬ダムインクライン(216m)

  • 複線二両交走式(つるべ型キャビン昇降式)
  • 開業:’98年11月
○公式ホームページ
宮ヶ瀬ダム周辺振興財団:http://www.miyagase.or.jp/
○アクセス
神奈川中央交通の三ヶ木から三54系統に乗り終点宮ヶ瀬下車(約30分)。宮ヶ瀬へはこのバスの他に本厚木駅からの路線があります。これらは時刻表に出ていますのでそちらをご参照願います。
宮ヶ瀬からは津久井神奈交バスの宮ヶ瀬ダム行きのバスに乗車し終点宮ヶ瀬ダム下車です(約10分)。宮ヶ瀬からの交通機関はこれ以外に宮ヶ瀬湖遊覧船に乗りダムサイト下船というルートもあります(1日5〜6往復、所要約21分)。宮ヶ瀬湖遊覧船の時刻は宮ヶ瀬ダム周辺振興財団のホームページに掲載されていますのでそちらをご参照願います。
津久井神奈交バス時刻表(取材日現在)
宮ヶ瀬発→宮ヶ瀬ダム行き
1000,1100,1300,1400,1500
宮ヶ瀬ダム発→宮ヶ瀬行き
1030,1130,1330,1430,1600
全便:全便4/15から11/25まで、土・休日及び8/13-8/17のみの運転
(’11年08年23日追記)
アクセス情報、関連するHPアドレスを修正しました。
宮ヶ瀬からのアクセスはロードトレインが運転されていたりと大きく変わっているようです

走破記

家を10時過ぎに出て電車を4本、バスを2本乗り継いで宮ケ瀬に到着。ここから津久井神奈川交通の運転する宮ケ瀬ダム見学用シャトルバスに乗り換えて現地に着く。この時既にシャトルの最終15:00発である。ダムサイトから帰りは自動的にこれまた 最終のダイムサイト16:00発となる。

この宮ケ瀬ダムインクラインはダムを施工する時にコンクリートを運搬する目的で作られたものである。しかし、通常はダムの建設の進行とともにインクラインそのものがダムの堤体内に埋もれてゆき、その完成時には跡形もなくなるのが、ここはダンプトラック毎輸送した為か?インクラインが完全に堤体の外に出たままダムの完成を見た 。そこでインクラインの道床を利用して観光用ケーブルカーを作ったのがこのインクラインである。

このケーブルカーは国土交通省に登録されている鋼索鉄道にもない複線2両交走式で、筆者は東京索道のホームページで写真を見てからその存在について知ったのである。こ のあと筆者はこのインクラインのすぐ隣にある見学用エレベータで堤体の上まで戻って(こちらはなんと無料である)帰路についた。

再びバスを三ヶ木で乗り換えて次の目的地はコモア四方津管理組合である。

宮ヶ瀬ダムインクライン・全景津久井神奈交バスを降りると目の前に宮ヶ瀬ダムインクラインが出現。こんな急峻なダムサイトを昇降する結構本格的なシステムに驚かされます。

宮ヶ瀬ダムインクライン・天端駅ダムの天端を通って対岸に渡るとそこが宮ヶ瀬ダムインクラインの天端駅。ここはホーム毎に改札口が分かれているので係員氏が次に出発するインクラインの方へ乗客を誘導しています。

宮ヶ瀬ダムインクライン・車両これが宮ヶ瀬ダムインクラインの車両。線路にはH型鋼が使用されています。車両側にはそれを案内軌条とする為の水平ガイドローラーが写真に写っています。

宮ヶ瀬ダムインクライン・下端駅そして下端駅。周辺はカラー舗装がされていて公園のようになっていますが特に何があるわけではありません。まあ高ーい高ーいダムを下から見上げる事はできます。

宮ヶ瀬ダムインクライン・下端駅からエレベータの乗り場への通路下端駅の裏に回るとエレベータの乗り場への通路があります。エレベータはダム堤体の中奥深くにあるのでこんな通路を通って行きます。通路の両側にはダムの説明のフリップが多数貼られています。そのなかにはダム堤体内の点検用モノレールの説明があってそれが筆者の目を引きました。『観光用に乗れるようにならないかなあ…』。

ダムの堤体の中央にあるエレベータ・天端駅エレベータに乗るとダムの堤体の中央にあるここに出てきます。すぐ隣でこの無料のエレベータが運転されていて。このインクラインは有料ではたしてやっていけるのかな?実に不思議です。

(’01年07月07日取材)

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