走破記
鳴門から数少ない路線バスを奇跡的に乗り継いでなんとか到着する。時間は既に15時を大幅に回っている。ここにはIMTSと呼ばれるITSのマストランジットバージョンの自動運転のバスが走っている。こちらも先程の高速鳴門バス停のすろっぴーと同じくホームドアがあって、きちっと車両がその場所に停車して、ドアの開閉が行われる。路線は650mあり時間にして約2、3分の距離だが、乗り物としてのインパクトはある。
運転されていた車両は全部で4両で、2両ユニットの続行運転の形式をとっていた。IMTSは通常のバス車両の自動運転システムであるので、当然の事ながら運転席がある。運転手が乗車していない無人の運転席で、ハンドルが切られている様はちょっとしたホラーです?。それに続行運転の1両目の運転席に乗車しているコアラのぬいぐるみが笑いをさそっています。
あまりに普通のバス(写真を見てもこの面白さは解らないかもしれません)なのでひょっとしたら自動運転と知らずに乗車している人もいるのかな?と思いました。というのも、筆者が運転席に座っているコアラのぬいぐるみを撮影しようとカメラを向けたところ、乗客の方が何を撮っているのか?不思議そうに運転席を覗き、一瞬ギョっとする姿がみられました。そりゃ知らなきゃ驚くはな。
今回の四国紀行(奇行?)はこれでおしまい。一般道を走る淡路交通バスでのんびりと岩屋経由で帰阪することにします。
(メモ)
淡路ファームパークイングランドの丘は三原郡三原町が整備したイングランドエリア(三原町農村型体験交流施設)と兵庫県が再整備したオーストラリアエリア(淡路ファームパーク)を一体化させ県立淡路農業技術センターと連携しながら開設された、農業や農村文化、ふるさとを意識した体験・交流・学習拠点施設です。そういった事情から敷地は2箇所にわかれており、テーマパークとして開園するにはこの間を結ぶ交通機関が必要となったのです。そこで白羽の矢が立ったのがこのIMTSという訳です。
(メモ2)
かねやすさんの情報によれば、筆者が行った時とは違い、ハンドルは外されていたとか。
(余談)
鳴門観光情報センターで無くした財布ですが、すぐにホテルに戻るとフロントで保管されていました。なんでもホテルのロビーに落ちていたとか。本当に冷や汗ものでした。朝から日本酒なんか飲むからですよ>自分
車両はこんな感じでバスそのものです。車両前面の出張った部分にIMTS自動運転のセンサーが収納されています。それから写真ではわかりませんが。万が一の時のため?車両四隅には名古屋ガイドウェイバスに見られるような誘導輪が水平に取り付けられていますが、普段の運転では使用していないようです。
イングランドエリアで忘れてはならないのが、これ「淡路花博ジャパンフローラ2000」からやって来たユメハッチ号です。このかわいらしいロードトレインは池の周りをのんびりと一周します。そののどかな農園風景は心が休まります。
それはそうと、このイングランドエリアにある温室で、筆者は最近の温室農業はこんな植物の植え方をするのかぁと妙に関心させられました。だって棚の上に鉢植えみたいになっているんだもん。
(’02年11月04日取材)