走破記
大阪を朝一番の飛行機で出て、バスを乗り継いで一目散に来るも、既に雲仙バスターミナルで12時を回っていた。しかも次の仁田峠行きのバスは一時間半後の13時半。ここはひとつタクシー利用でワープしよう。早速、雲仙の長崎県営バスターミナルの目の前にあるタクシー乗り場でタクシーを拾う、このタクシー筆者が近づいて行くと、運転手が雲仙までは3000円ぐらいですよと言うとメータも使わず走り始める。しかも5000円で島原まで行くからどうですか?と盛んに勧めてくる困ったタクシーであった。雲仙に来て目の前の雲仙を通り過ぎて島原へ行く馬鹿がいったいどこにいるというのだろうか(今後雲仙に行かれる方は気をつけたほうがいいですよ)?
しかし、その運転手氏はとても愛想が良く観光案内もしてくれる。だが、どう考えてもあれは3000円の距離ではない、"やられたか"。今後はなるべくタクシーは利用しないようにしよう。
さて、気をとりなおしてロープウェイに乗り頂上に上がる。頂上に上がると先ほどの霧が嘘のように晴れ上がり、目の前に雲仙普賢岳(平成新山)と島原市街が見えた。やはりタクシー運転手の言う言葉を無視して山頂に来て良かった。やはり山は上から見るものだ。でも、まあいい事もあって、先ほどのタクシーの観光案内のおかげでどこにどう火砕流が走ったのかしっかりと理解できた。
下山してから、まだ帰りのバスまで時間に余裕があるので、山麓駅で名物のビール入りのカレーを食べる。ものすごく美味い。旅行の最終日だったら山ほど買って帰るところであるが、まだまだこの旅行は始まったばかり。路線バスで諫早を経由して次の目的地は長崎へ向かいましょう。
小さい建物に見えますが3階建てだったかなで結構中は広いです。雲仙普賢岳の噴火当時の写真が多数常設展示されています。写真を見てから現在の様子を見ると、それはまた感慨深いものがあります。
そしてこれが雲仙普賢岳です。手前に見える樹木の生えていない筋が火砕流が走ったところです。この噴火跡を目で追っていくとそこが水無川です。島原市街からほんのわずかしか離れていないところです。是非現地で確認してみて下さいね。
(’02年01月13日取材)